小野竹一会長インタビュー

東矢本駅北地区まちづくり整備協議会の小野竹一会長にお話を聞きました。

小野竹一会長 インタビュー

【聞き手】
菅原副会長の目指すまちづくりとは?
【小野】
みんなが「ここに移って本当によかったね」というまちにしたい。10 年先 20年先、大きくなった今の子どもたちに「ここを選んでくれて本当にありがとう」と言われるようなまちにしたい。
子どもたちが大きくなったときのことを考えていきたい。
【聞き手】
当然、「安心・安全」のまちという声もありますね。
【小野】
ここでは犯罪などもないので危機感もなかった。
しかし、昨年の津波は経験したことのない規模で、私のいた大曲浜では人口の 5 分の 1 にあたる約 350 人が亡くなった。「本当の安全」を本気で考えるということではないか。
【聞き手】
新しいまちでの生活を考えることも必要ですね。
【小野】
「景観」は塀を高くしないとか、生垣にしようとか綺麗なまちにすることとして、「生活」は今までの延長だから、これま でと大きく変えると困ることも多い。
小学生も高学年が小さい子を連れて行く通学班とか、今までの生活ルールを大切にしたい。
【聞き手】
そのためには、どんなことを大事にしたらよいとお考えですか。
【小野】
まずは、自分の子どもや孫が将来、大曲小か矢本東小へ行くか、みんなに学区を真剣に検討してほしい。それが地域活動につながっていくことだから、まず一番に。
行政区単位でやるとしても、昔の隣近所にこだわらないという人もいると思うし、娘が結婚して別の行政区にいると、そっちと一緒になりたい人もいると思う。
【聞き手】
元お住まいだったところのコミュニティはどんな感じでしたか。
【小野】
私のいた大曲浜地区には「行政区」が6つあり、東浜・西浜という 2 つの「地区センター」で構成されていた。下浜二区には、それぞれゴミ出し「班」が 20 戸程度だった。だから隣組としてのブロックは 20 戸程度が望ましい。
【聞き手】
これからの協議会運営もみんなに周知することなどしっかりやっていかなくてはいけないですね。
【小野】
話し合いのときは、みんなで賛成・反対、率直に出し合ってよいが、決まったあとに“私は反対だったんだ”とか言っちゃいけない。みんなの中で決まったことは一緒に進めていくことが大事だ。
【聞き手】
どっしりと落ち着いたお話、ありがとうございました。私どももしっかりお手伝いさせていただきます。

(2012.11 東矢本駅北地区まちづくり通信 創刊号より)

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