岡山市コーポラティブハウス調査

中納言町コーポラティブハウス

中納言町コーポラティブハウス

国富コーポラティブハウス

国富コーポラティブハウス

 としまち研では、まだ地方都市でのコーポラティブハウスに取り組んだことはありませんが、地方都市在住の会員の方もいて関心事です。

 神谷宏治先生の発案で、岡山のコーポラティブハウスの見学ツアーを企画し、11月28日(金)に行ってまいりました。

 まずは、2つのコーポラティブハウスを見学し、コーディネーターの事務所で、企画のねらい、事業成立のポイントなどじっくりお話を聞き、夜には懇親会にもお付き合いいただきました。

 見学の概要は以下のとおりです。

 ・中納言町コーポラティブハウス(竣工 2008年11月)
  敷地面積:897.86m2 延床面積:685.75m2
  地上2階一部地下1階 木造一部鉄筋コンクリート造
  住戸6戸 事務所1戸

 ・国富コーポラティブハウス(竣工 2010年3月)
  敷地面積:869.83m2 延床面積:452.37m2
  地上2階一部地下1階 木造住戸5戸

 ともに、設計は株式会社VANS コーディネートは有限会社バルプラン。

 地方都市では戸建て住宅が住まいの基本であり、中心市街地以外は分譲マンション立地ではありません。そのなかで、2つの興味深いコーポラティブハウスが実現しています。

 特徴は、計画地は良好な環境の、人気ある住宅地に立地すること。土地の形状や接道条件が悪く、土地を安く入手することが可能であり、その条件を設計の力と工夫で克服していること。

 建築確認申請上の用途は長屋で、敷地を2つに分けて申請を行なっていますが、木造を基本とした建物をうまくつなげ、離し、設計上は一体的な利用をしていること。デザインや素材の統一と、5戸、6戸と集合することによる充実したコモンスペースが、戸建て住宅では実現できない豊かな住環境をつくりあげている。という共通点がありました。

 まさに地方都市ならではの、マンションと戸建ての中間に位置する住宅を、参加組合員と共同するコーポラティブ方式でつくり上げています。

 地域に密着し、コーポラティブハウスを実現したいというコーディネーター(石井信氏)と、経験豊富な設計者(伴年昌氏)の協同作業が、新たな可能性を拓いていました。

 としまち研にとっても、地方都市でのコーポラティブハウスの実現に向け、参考となる好例でした。

 (としまち研副理事長 本間充一)

おいらのまち 第54号より

( created:'11-11-29 / modified:'12-01-06 )