おいらのまち 第41号
とある現代アートの展覧会。ガラスケースの中に「絞られている途中で時が止まったような汚い雑巾」が鎮座している…意味が分からない。いやいや、これがアートとして評価されているからこそここにあるわけで、何らかの意味があるに違いない。はて。
僕は現代アートというものが好きなのだが、その理由は、自分の持っていない『チャンネル』を得られるからである。
世の中の様々な事に対して感度高くあるためには、様々な事に対して常にアンテナ(意識)を向け、沢山のチャンネル(情報を得る道筋、モノを見る視点)を持っていたいと思う。
現代アートというものの一つの定義として「作家が世界をあるチャンネルで捉えて、そしてその世界をその作家の手法で表現したもの」と考えると、その作品に触れ、それを理解することは、その作家のチャンネルや、その作家の解釈による世界を体感出来るということだと思う。自分の波長と合うチャンネルに触れた時、新たな「世界の見方」を得た気がして、ギャラリーを出た時に、なんだか生まれ変わったような気にさえなることがある。そんな出会いを求めて、ギャラリーに通っている。
さて、冒頭の作品。作家はどういうチャンネルで、どう世界を見たのか。知りたいと思いつつも、いまだに不明である。
※次号の『ひとりごと』は山田絵美さんです。お楽しみに。
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