東松島市あおい地区再訪

2018年3月31日

 東日本大震災から7年が経過しました。3月24日(土)~26日(月)まで、としまち研も全力で新しいまちづくりのお手伝いをした『日本一住みやすいまち』をめざしている東松島市あおい1~3丁目に三浦史郎さん(としまち研理事)と行ってきました。

 昨年8月の訪問から7か月ぶりですが、少し残っていた空き宅地にも住宅建設が行われていました。また、あおい3丁目の公園では、小さな子供さんを遊ばせているお母さん達や散歩の途中で休んでいるお婆さんを見かけ、声をかけると近頃の暮らしの話してくれました。お婆さんには、「お茶っ子、飲みに来ない?」とも声をかけられました。

 災害公営住宅の集合住宅で孤独死した方がおられたとのことで、まちづくり協議会の役員をやっていた集合住宅(77戸)にお住いの姉妹を訪問しました。姉妹は、当日は集合住宅にお住いの皆さんだけでなく、広く声をかけて25名ほどがバスで気仙沼市の大島へ行ってきたとのことでしたし、4月には作並温泉に2泊3日の旅に行く予定とのことで元気に地域活動をされておられます。孤独死された方は、あまりご近所とはお付き合いのない方だったとのことでした。でも、みなさん心配されていたようです。孤独死は、いまや日本中の問題ですので、としまち研としても真剣に勉強していきたいと思いました。

 あおい地区会では、見守り活動を本格化させること、420坪くらいの畑を借りてさつま芋などの栽培を始めて子供たちが中心になって収穫祭をやること、など相変わらず元気な取り組みをしています。

 また、あおい1丁目自治会では、自治会の課題を整理するのに、井戸端会議(ワークショップ)を行っているとのこと、新しいまちづくりに一生懸命だった時代が懐かしく思い出されました。課題はありますが、それを解決する素晴らしい取り組みをされているようです。

 なお、市役所の生活再建支援課は組織改編で今月末でなくなるとのことで、難波さんを訪ねてこれからの取り組みなどのお話を聞きました。

 写真の若い女性は、震災時11歳(小5)でしたが、大変な経験をし、今も仲良しの友達とともに、各地に行って「震災の語り部」をやっておられるそうです。右側は、まちづくり協議会の役員をやっていた彼女のお爺さんですが、お爺さんからはまちづくりの具体的な話は聞いていないとのことでしたので、三浦さんが、としまち研発行の記録本をプレゼントしました。

その後、野蒜のカキ小屋で焼き牡蠣をたっぷり食べた後に、被災した2つの鉄道駅も移転し、小学校もできた野蒜ヶ丘の新しい住宅地を視察して、帰途につきました。

(としまち研理事長 杉山 昇)

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