大きな変化の時代

2017年2月2日

会員の皆さま、会友の皆さま、新年明けましておめでとうございます。
としまち研をいつも支えてくださり、厚く御礼申し上げます。

さて、人口減少時代、「世帯」という視点で見ると、今世紀に入ってから単独世帯は約250万世帯、核家族は約340万世帯と増加していますが、三世代同居の世帯は約 150 万世帯以上減少しています。その中で65歳以上の一人暮らしの高齢者は男女とも増加しています。このような小世帯化・高齢化の状況のもと、一人でも安心して暮らせる住まいとまちをつくることも重要な目標となってきました。

としまち研のある千代田区神田の小さな町会にできた3棟のコーポラティブハウスの住民の皆さんは、元々の町会員の皆さんと一緒に町会役員となり、町会行事にも準備から参加するなどし、地域コミュニティの一員としてしっかり町会を支えています。このことはいろいろな場面でアピールしてきました。

また、マンションの大規模修繕・改修コンサルティングの取り組みでも、としまち研は、管理組合にハードを長持ちさせるためのしっかりした修繕・改修はもちろん、これを機会に居住者の皆さんが自分のマンションのことを理解し、管理組合主体で維持・管理を行っていくベースづくりを目的として「みんなで建物診断」「みんなで工事監理」「みんなで竣工検査」を実施する提案をし、受け入れてもらっています。

昨年来、世界的にも大きな変化の時代になってきていますが、としまち研は、今年も、住む人が自ら取り組む共同建替えやコーポラティブハウスの事業、マンションの大規模修繕・改修のコンサルティング業務、マンションの維持管理全般、空き家のシェアハウスとしての活用検討と運営管理など、幅広い分野で一層力を入れて取り組まなければならないと考えています。

会員の皆さんからプロジェクトの種となる情報をいただき、ご一緒に新しい取り組みの年にしていきたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願いします。  (としまち研理事長 杉山 昇)

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