東日本大震災から 5 年

2016年3月29日

東日本大震災が発生した2011年から5回目の3月11日が巡ってきました。
としまち研が、新しいまちづくりのお手伝いをしてきた「あおい地区」では、2014年11月に最初に入居した災害公営住宅47世帯で「あおい一丁目地区自治会」を設立し、2015年4月からは、自力で住宅を建築する宅地の引渡しと住宅建築、そして順次できてくる災害公営住宅への入居が行われています。

2016年1月には「あおい二丁目地区自治会」が設立され、設立総会のほか、お楽しみビンゴ大会、2月、3月には顔合わせ会も行われ、自治会活動がスタート。さらに、「あおい三丁目地区自治会」の設立準備に向けて準備会や、班ごとの顔合わせなども始まっているとのことです。
2月6日に仙台市で開催された「平成27年度宮城県地域コミュニティ再生支援事業採択団体活動報告・情報交換会」では、「あおいペットクラブ」の津田金一会長が、元気に活動状況の報告をしています。
あおい地区では、全体組織の立ち上げに向けて、これまでの「(仮称)あおい地区自治会連合会」から「あおい地区会」という名称に決定し、初年度の活動として、(1)高齢者や子供の見守り、(2)公共施設管理、(3)ペットクラブの活動支援、④あおい地区全体のイベントの運営など、具体的な動きがはじまっていて、近く「あおい地区会」が設立される予定です。
これらのあおい地区での動きを聞くと、としまち研も復興業務のお役立てたかな…と感無量です。

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津波の被害が激しかった沿岸部の復興には、まだまだ時間がかかる地区もたくさんあったり、福島県には福島第一原発事故で避難し、故郷に戻れない多くの被災者がいることを忘れないよう、今後とも大震災からの復興を注視していきたいと思います。

そして、としまち研は、何年か前から「ここ30年以内に70%の確率で首都直下型地震が起きる」(根拠不明ではありますが)と言われていることを警告と捉え、住まいと防災という視点から、密集市街地での共同建替え、コーポラティブハウス事業などに真摯に取り組んでいきたいと思います。

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