建設の進むあおい地区・再訪報告

2015年9月30日

20150930平成24年4月から今年3月末までの3年にわたり、復興のお手伝いをしてきた東松島市あおい地区を再訪しました。宅地の引渡しが済んだ自力再建地区では、あちこちで住宅の建設が進んでいて、工事の車両や職人さん達で賑わっていました。既に洗濯物が見える住宅もあります。

あおい地区では、みんなで「街並みルール」を定め、住宅の前面については「セミパブリックゾーン(安心・ゆとりゾーン)」として、道路境界から1mの部分は塀や柵などの工作物をつくらないこと、低木・草花を中心とした緑が連続するよう努めること、門燈を備えた門塀を配置するよう努めることなどを定めました。地区内を歩いていくと、街並みルールのイメージ通りに完成している住宅をいくつも見つけることができました(写真1、2)。この調子で進めば、良い雰囲気の住宅地が出来上がりそうです。外構は後回し…、という様子の家もありましたが、将来に向けてゆとりの空間が担保されているというのは、素晴らしいことと思います。市に伺ったところ、街並みルールに関するトラブルは特になく、スムーズに進んでいるとのことでした。

公園も、「子ども広場」、「健康づくり・憩い広場」、といったコンセプト通り、三丁目公園には子ども向け遊具が、二丁目公園には健康器具が設置され、それぞれ特色のある公園が出来上がりつつありました。ただ、駅前広場は出来上がってみると、このスペースは誰が何のために使うのだろう、という感が否めません(写真3)。目の前に東矢本駅が見えますが、直接のアプローチができず、50m程先の踏切を渡ってこなければいけません。

自力再建地区は、今月の一丁目地区の引渡しが最後となり、災害公営住宅についても第Ⅳ期の入居が平成28年8月に予定されています。しばらくは自宅建設や引っ越し等で慌ただしいかと思いますが、暮らしが落ち着き、地区自治会、自治会連合会がどのように展開していくか、見守っていきたいと思います。

(としまち研理事 宮本愛)

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